ここ数年で『ノンシリコンシャンプー』というのが多く出てきています。『シリコンが髪に悪いからノンシリコンの方が良い』という見解が多く見られました。それにより、多くの人がノンシリコンシャンプーを利用するようになったような気がします。

しかし、ノンシリコンシャンプーが良いとも言い切れません。実際、プロの美容師の方に聞いてみたところ、「その人による」という答えが返ってきました。つまり、ノンシリコンシャンプーではなく、シリコンが入っているシャンプーの方が合うという人も多いということです。

もっと言えば…、有名メーカーのシャンプー&リンスのボトルセットが千円前後で売られていることも多いですよね。ノンシリコンシャンプーはセットで売られていることはなく、シャンプー単体でも千円前後、高いものだと数千円ということもある商品です。どう考えても高い方が良いイメージになりますが、人によってはセットで千円のお求めやすいシャンプーの方が合っていることもあるんですね。

そもそも、シリコンとは何?という話になるのですが、大まかに言えば『髪を守ってくれる成分』です。髪の表面をコーティングし、シャンプー中にキューティクルが剥がれるのを防いでくれたり、手触りがよくなるようにしてくれる嬉しい成分なんです。ならば何故ダメだと言われるようになったのでしょう?

シリコンを含む、同類のいわゆるコーティング剤は、その名の通りコーティングしてしまうんですね。髪や頭皮の汚れを落とす目的で利用するハズのシャンプーですが、コーティングされてしまっているんです。いや、もちろん、汚れもしっかり落としてくれているとは思いますよ。

気になるのは頭皮に付いたシャンプーです。頭皮を指でマッサージするように洗う為、どんなに頑張っても確実に頭皮にシャンプーは付きます。言い方を変えれば、毛穴にシリコンを詰めてしまっているというわけです。コーティング目的のシリコンなどが、そう簡単に洗い流されるとも考えにくいものですよね。

つまり、シリコンなどのコーティング剤が入っているシャンプーを使っている場合、毛穴が詰まってしまうこともあり、健康な髪が生えてこない原因になったり、頭皮のベタつきの原因になることもあるんです。

なので、髪がベタつくなぁと思ったり、キシんで洗いにくいなどがなければ、シリコン入りのシャンプーを使っても問題はないんです。髪のベタつき、キシみなどがある場合、ノンシリコンシャンプーに変えると改善されるということも多いです。使ってみて、洗っている時はもちろんですが、乾いてからの髪や頭皮の様子を見て、どちらが合うのかを決めるべきですね。

また、シリコンやノンシリコンだけにこだわる必要もありません。アミノ酸シャンプーやオイルシャンプーなど、最近は様々なシャンプーがあります。例えば、髪のベタつきが気になっている人は、オイルシャンプーが良いと聞いても魅力的に感じませんよね?結局は自分に合ったものを見つけるしかないのです。

ノンシリコンやオイルシャンプーなど、少々お高めのシャンプーは、ドラックストアなどで見てみると、1回分100円前後でお試しできる商品が売っていることが多いです。全ての商品にあるわけではないのですが、いきなり千円以上使って失敗するのも辛いので、お試しがあるものを何個か使ってみて、様子を見ることをオススメします。