「髪は熱に弱い」というセリフは聞いたことありますよね。これは本当の話で、大袈裟に言ってしまうとシャワーのお湯でさえダメージになってしまいます。タバコに火をつける時、髪を燃やしてしまう失敗をした人も多いかと思いますが、一瞬でチリチリと燃え散りますよね。ここまでのダメージを故意に与えるのは無謀な話ですが、本当に熱には弱いんです。

「熱いお湯に浸かるのが良い」と言われている反面、シャワーはぬるま湯が良いんです。熱々なお湯で髪を洗うのは、毛穴が開いて汚れが落ちやすくなるというメリットはありますが、髪にも頭皮にもダメージになってしまうので、寒くない程度のぬるま湯で洗うようにしてくださいね。

さて、髪に熱を与えると聞いて思いつくのは、『ドライヤー・アイロン・コテ』ではないでしょうか?ドライヤーは温風を当てて乾かす道具なので、そこまで気にしていない人もいるかもしれませんが(ドライヤーの温風もダメージがないわけではありません。)、アイロンやコテは直接髪に熱を当てますよね?

サラサラなストレートヘアに仕上げてくれるアイロンと、オシャレな巻き髪を作り上げてくれるコテは、大大大ダメージをダイレクトに与えるものであり、髪にとって大敵でしかありません。毎日のように使い続けたり、一か所に当て続けると、チリチリヘアになってしまうのも時間の問題です。切れ毛の原因になることも多いですよね。

ドライヤーでのブローもですが、アイロンやコテは熱を利用して、髪にクセをつけたり、形状を記憶させるわけですが、それだけの熱を髪の中まで浸透させていくのですから、それだけの負担がかかってしまうということでもあります。

アイロンやコテを利用する時には、必ず保湿をしましょう。洗い流さないトリートメントなどでも代用できますが、やはり専用のスタイリング剤を利用することをオススメします。ドライヤーやアイロンの熱から髪を守ることを目的としているものを選びましょう。

専用のスタイリング剤をつけたからといって、ダメージがなくなるわけではありませんので、一か所に時間をかけずにテキパキとスタイリングするように心がけてください。専用のスタイリング剤をつければ、綺麗に仕上がりやすくなりますし、キープ力もアップしますよ。

1つ、注意点があります。「つまり髪を湿らせてからスタイリングをすれば良いってことでしょ?」とは思わないでくださいね。小さい頃、濡れたままの髪を三つ編みにして乾かし、ほどくとパーマになっている!なんてことをした女の子は多いのでは?確かに濡れている髪はクセをつけやすいんです。

ですが、単に水に濡れている髪にアイロンやコテを使うのは、絶対にやめてください。ただの水ですから、髪を守る成分は無ですし、濡れた髪という状態が1番傷みやすい状態なので、そこに更なるダメージを与えるなんて最悪なことですよ!!

あと、少し固めるタイプのスタイリングスプレーやワックスなどは、スタイリングが決まってから、その形をキープするのが目的な商品なので、スタイリング前に使用しても(スタイリングがしやすくなるという効果はあるものもあるようですが…)、髪を保護するという意味では全く使い物になりません。この点も注意しておきましょう。