お風呂に入りたくても入れない時ってありますよね。高熱が出た時や入院中などの病気の時。腕を怪我したなどにより、自分で髪を洗うのが困難な時。災害などによる避難生活や停電・ガスが止まった時などなど。また、帰りが遅すぎた、明日が早すぎるなどの事情で入れないということも無いわけではないでしょう。

「そんな時でも髪は洗って欲しいんです!」なんて言っても、無理なものは無理ですよね。体であればタオルと水さえあれば、拭くことができるのでサッパリさせることも可能ですが、髪を洗うとなれば簡単な話でもない…と、思っていませんか?そんなことはないんですよ!

1度は見たことがあるのではないでしょうか?『水を使わないシャンプー』や『ドライシャンプー』などという商品は、ドラックストアなどのシャンプーコーナーにて、普通に販売されています。入院中にお風呂に入れないのを可哀想に思うご家族の方が、よく探し求めて購入することが多いようですが、一般的には馴染みは少ないような気がします。

そこで、わざわざ買わなくても、「今欲しい!」という時の為にも、家にあるもので代用できれば嬉しいですよね。そこでおススメなのが『重曹』です。キッチンの油汚れにも最適な重曹は、油を分解する働きが期待できます。ベタベタになった頭皮の皮脂をスッキリさせてくれるんです。

やり方は簡単。小さじ1ほどの重曹を頭皮に乗せ、マッサージするだけです。髪の汚れを落とすのではなく、頭皮のベタつきを落としてスッキリさせることが目的なので、髪に振りかけるのではなく、頭皮にかけるように注意してみてくださいね。あとは重曹を掃除機などで吸い取れば完了です。掃除機を使わなくても、手でしっかり振り落とすだけでも充分に落ちますよ。

重曹はお掃除に使うことが多いと思います。重曹を振り落とした場所をそのままお掃除すれば、無駄なく髪も部屋もキレイですよ。と言っても、そんな暇があればお風呂に入りますよね(笑)後々の掃除に再利用は可能なので、振り落とした重曹を集めて置いておくのも良いかもしれません。

また、ベビーパウダーも油を吸収してくれるので、代用品として使用することができます。ベビーパウダーは赤ちゃんに使うものなので、ほとんどの人のお肌にも問題なく使えると思いますし、重曹よりも粉が細かいので、頭皮を傷つける心配も少なくなります。ただ、少し振り落としにくいかと思います。

ちなみに、普段のお風呂のシャンプーを重曹に変えるもの良いですよ。ただ、水分を含めた重曹で髪を洗うと、ギシギシになってしまいます。そんな時はリンスの代わりのようにクエン酸を使ってみてくださいね。スルスルになりますよ♪

ただ、水分を含んでの重曹シャンプーは、毎日してしまうと頭皮への負担も大きくなってしまうので、週に1度と期間をあけたり、皮脂が気になる時だけにし、普段はいつものシャンプーを使うようにしてくださいね。

シャンプーを買わなくても重曹でOKというわけではなく、あくまでも髪を洗えない時の緊急処置という程度で、頭皮はある程度はスッキリしますが、洗髪した時のような爽快感などはありません。その点は勘違いしないようにしてくださいね。

髪は寝ている間に成長します。できるだけキレイな状態で眠ることが美髪への一歩になりますので、ベタベタ感の多い時はそのまま寝ずに、ドライシャンプーで頭皮だけでも清潔にしておきたいものです。